前回のコラムで「スロ打ちながらモンストやってる子にビックリ」と書きましたが、先日は電子コミックを楽しまれてる子を発見。もう何でもアリというか、彼らのマルチタスクぶりに対応する日本のエンタメ業界の未来は大変だと思いました。

さて先日久しぶりに冬場に早朝から並びまして。
キッツいというか、打ってる最中の集中力が落ちる、翌日にダメージが残るなどなかなか苦行ではあります。

でも、「並び」には打ち手を惹きつける謎のロマンがある。

そんなロマンを応援する、並びの分析やノウハウを数少ない経験ですがお届けいたします。

 

 

●準備

打ちに行くのに荷物が多いのも考え物ですが、少しでも快適な待ち時間を過ごすために

・携帯型の椅子
・レジャーシート(布型でなく断熱シート型)

ここら辺があるだけで全然変わります。

・寝袋

これは徹夜に限らず有効です。
毛布代わり、クッション代わりなど重宝します。

そして徹夜をするならば、

・耳栓
・アイマスク

これが意外に効果的。
夜の街は考えているよりも明るくてうるさく、ガチ寝を確保するには大切なアイテムです。
他には虫除けスプレー、携帯型カイロなど、季節に対応したもので脇を固めましょう。

以上の品々は、品揃え的にも十分なドンキホーテに行けばほとんど
お安く売っております。

 

 

●事前調査

初見の店で並ぶ、さらに一番を取りにいく場合は下調べが大切。
ネットでできる限り状況を調べておきたいですが、
一番大切なのは「並ぶ場所」です。

明確に店側が指示していればいいですが、
入口の場所が微妙な場合や、並ぶ場所は裏口、などトラップもあります。
早くから並んだ挙句に、実は別の場所に行列できていたとか悲劇です。

ここら辺は、勇気を出して事前に調べましょう。
自分の場合、ガチ徹夜並びをしたときは前日閉店時に店員に聞きました。
電話かけて聞いたことも多数です。

並ぶだけの固い意思があるならば、ここで躊躇ってはいけません。

 

 

●駆け引き

並びにも立ち回りに似た駆け引きがあります。

それは「いつ並ぶか?」、経験者の方はみんな意識したでしょう。

当然ネットなどで情報収集はしておきましょう。
通常、この店でどのくらいの並びが発生するか、何時で何人くらいかなど。

仮にトップで並びたいのだったら、
ベストなのは「5分後に次の並びが来る」時刻です。
ギリギリだと相手に「今来たばかりだな」と悟られるので
自席セッティングを完了してから迎え入れるのが良いでしょう。

これ、今まで何度も経験してますが
朝7時に並んだら次の人は8時30分に来たとか大失敗です。
トップには違いないけど、失われた時間と体力が残念な限りでございます。

閉店時・終電・真夜中・始発・1時間前、など
狙う時間はいろいろな基準があります。

まずは上記くらいで大方針を決めておきましょう。
その上で、その時間の10分前をターゲットしておくのがベター。
特にキリのいい時間の5分前に辿り着くだけで
5~10人分変わることもザラなので是非試してみてください。

 

 

●マナー

これは大切ですが、微妙だし怖いものでもあります。

お店側がどれだけ並びに対して気を配っているかで違ってきますが、厄介なのは「物置き」。
店が明確に禁じてないと、これで並びの秩序が崩壊します。

だって極端なこと言えば、閉店後に缶ジュース10本並べれば仕事完了ですよ?
そういう時はもう無理なので、悔しいので3本くらい飲み逃げして帰りましょうw

また物置が横行している場合、それは常連の間で不文律が形成されていることが多いです。
その中に初見で入り込むことは難しい。

そういう場合は実直に、物置せずに自身がいる状態をできる限り維持しましょう。
いわば、自分が並び状況の証人となる。そして文句を言わせない立場作りです。

以前にそんな状況だった時、僕は周りを缶ジュースに囲まれてる不思議な風景を堪能しましたw

あともう一つ、トップに並んだ場合。これはこれで慎重に動くべきです。

トイレとかで離れると、その間に次が来て自分のトップが奪われる事故が起きやすいんですね。
「あなたいなかったでしょ?」で試合終了してしまう。
なので、トップの場合は次の人間が来るまで極力離れないこと。

ゆえに前述の「いつ並ぶか」も大事です。
次の人が来たら、一言声をかけてトイレなり買い物なり行きましょう。

 

 

●心得

並びにはロマンがあります。

誰よりも先に自分の好きな台、狙い台が取れる優越感。
その為に犠牲を厭わない自己陶酔。
そして、それをネタにできる話題性w

ただ、代償は少なくありません。

何より、「並んだからって勝てるわけじゃない」ってこと。
もちろん事前の狙いや情報、店のクセ読みで確率は上がりますが。
1番に取ったからって勝利確定でも何でもないわけです。

そこら辺はロマンにはリスクがあると覚悟しましょう。

リスクで言えば、犯罪には十分気を付けて下さい。
特に徹夜でカチ野宿する場合。

小型ランタンとかあればベスト。貴重品は身に付けたままにしましょう。
カバンや荷物は枕代わりにするのがいいです。

特に体裁をきちっと整えていればパチ屋の並び客と認識されて安全度が増すのですが、
ただいい加減にごろ寝をしていると、泥酔者と思われて犯罪者が財布を抜きにきます。

日本は世界でもまれに見る安全な国ですが、さすがにそこは気をつけましょう。

 

 

●最後に

「並び」はスロッターの世界に昔から付いてまわってきたテーマです。

イベント告知OKの時代に、閉店時から並んで爆裂4号機を狙ったり。

明らかな輩の横入りに対して、店員が勇敢に対応して撃退したり。

奴が7時なら俺は6時、翌日の奴が6時なら俺は5時という意地の張り合い。

仲間数人との徹夜並びが小旅行的な楽しさとなってクセになったり。

お店の方は、基本的に防犯カメラで並び状況は把握していると思います。
早い並びにお店側がイレギュラーに飲み物や団扇を配ったりすることも。
そう言えば並び人数に応じて設定状況を変える、って話も良くありました。

「並び」は好きです。自分も好きだし、他の並ぶ人も好きです。
だって、それだけパチスロに真剣なのだから。
もちろんライバルだけど、ライバルの存在は「根拠」の証でもあるしね。

ある意味、宵越し狙いを除いた
ハイエナ文化の真逆に位置する行動でもあります。

やっぱり自分で予想して狙って高設定を掴む喜びは何物にも代えがたい。
それを並びで獲得したら、喜びは何倍にもなります。

もし状況や機会が整ったら、スロッターを自称する方なら
一度は挑戦してみてください。
きっと新しい世界が開けてくると思います。

 

あ、できれば友達と一緒の方がいいよ!
ソロの並びが修行なのは、実体験として保証しますのでw