回胴連スタッフであるじょにーから口火を切り、うちの事務所で密かなというより大きなブームとなっているのがパチスロ「HANABI」の存在。

これは異例の珍事である。なぜなら三者三様、まったく機種の趣向が違うおまめ・じょにー・自分…この三名が共通の機種で熱く語る場面をいったい誰が想像したのであろうか?

 

ではなぜ、このじぶんがHANABIの魅力に取りつかれたのか?

液晶も搭載していないこの機種にいったい何の魅力に取りつかれたのか?

 

初代HANABIは当時別に思い入れのあった機種が存在していたため、大した思い入れはなく、10数年の時が経ち発表された新HANABIについてもそこまで大きな期待をしていなかった。機械割をみても大きな魅力がなく、B-MAXと比較するとどうやら「漢気」が足りないような気がする。打つ前はそう思っていた…

 

若かりし頃は4号機Aタイプ全盛を極めた頃。

友人の間では日々「目押し力」がパチスロを打つ上での「カッコよさ」のバロメーターであり、日々精進した思い出がある。

われわれ世代でそこの部分を大いに発達させたHANABIシリーズといえば名機として後世に語り継がれる「大花火」の存在。個人的にも人生でいちばん遊技時間の長い機種のひとつ。その大花火のエッセンスが今作のHANABIにはふんだんに取り入れられているように感じたのが、今ハマっている理由のひとつだろう。

いちばん大きくそこを感じるのがRT中の演出。RT20ゲームに対して「トゥルーン」の予告音でパネル逆押しからのHANABI図柄狙いや残り7GからJACINさせる点、2連荘時の「大花火青7楽曲」などなど、当時を知る人間にとっては涙モノの演出がてんこ盛りなのである。当時を知らない人にとっては興奮したオヤジが何を語っているんだという話になってしまうのであるが、今回のHANABIは正直個人的に大花火の方が思い入れが強い部分があるために非常に懐かしい部分も強いが、機種として「新しさ」を感じるのである。

 

 

現行機においても数々の「リバイバル機」が乱発されている昨今、正直昔を懐かしめるのはせいぜい「音」くらいなもの…

当時を知る人間として、減点はあっても加点はない機種ばかりで嫌気がさしていた時期にこの機種の登場には心踊らされるものがる。これはサミーの5号機「ハードボイルド」以来の個人的評価。むしろ初代より面白さが爆発しているわけで、5号機の性能をしっかりと活かした作りと感じている。

 

むやみに液晶を積むことなく、あの当時のパチスロの楽しさと向き合い方を思い出させてくれたHANABIの存在、この機種を作ってくれたアクロス開発陣には手放しで賛辞を送りたい。

正直スペック云々抜きでこのまま「大花火」も出してほしい。出目や予告音だけでもはや十分だ。ジャグラーだけでなく今回のHANABIの登場は「新カテゴリーのAタイプ島」がホールに登場する予感を大いに期待させられてしまう。

 

実際、中古機相場も大変なことになっており、3月の中古機相場は60万円を超えている。

中古機の相場はいわゆる人気のバロメーター。これに関しては非常に喜ばしい。

加えてホールの利益状況においては「非常に甘い=利益が取れない」データとなっている。

 

オヤジ世代には懐かしい言葉のひとつに「設定1でも喰える」というものがある。

現状のHANABIを取り巻く環境はまさにパーフェクトなのだ(笑)

 

パチスロが楽しくなった2015年3月のパチスロ。

HANABIネタに花見でもしながらSさんはじめ、同世代の同じ好みの人間たちでその当時を知らない若者たちへ親父たちのノスタルジー全開の思い出話で酒を酌み交わしたいと思う今日この頃である。