こんにちわ、19renです。
前回のコラムで、最近のパチンコ・スロット機種はアニメの版権モノが多いということと、私の好きなエヴァを例に挙げて原作と実際の比較…のような事を書きました。今回もちょっと、その続き。

パチンコ台においてセンセーションを起こした機種といえば? という話題で引き合いに出される一つの例にエヴァがあります。どういう点でそう言われているかと言うと、「数字が揃えば大当たり」というパチンコ台において、ストーリーリーチというものを採用したというところ。それまでの、数字が回転して揃うかどうかだけだったところへ原作のストーリーを組み込み、最後の結果が大当たりに繋がるという点です。エヴァのストーリーリーチといえば前回書いたvs第6使徒戦、別名ヤシマ作戦の他に、vs第8使徒(エヴァ3機協力戦、サハクィエル)、vs第9使徒(アニメではトウジ、新劇場版ではアスカが搭乗したバルディエル)、vs第10使徒(最強の拒絶タイプ、ゼルエル)があります。どれもスロットにも移植してあるので、お馴染みのものだと思います。

実は、このリーチへのストーリーの組み込みというお話はネット上にあった記事なのですが、読んでなるほどなと頷いたのと同時に、それを見た打ち手はどう思ったのかが気になりました。つまり、私はエヴァのファンだから、通常時に液晶に映る映像を見るだけでワクワクするし、ストーリーリーチが始まると映画を観ているような気分になって高揚が止まらなくなります。リーチ中なので、この戦いに勝てば大当たり。負ければ外れ。原作では、エヴァが苦戦する事はあっても最終的に負ける事はありません。だけど、パチンコの中に組み込まれると、使徒に負けるという事が起こる。エヴァが負けて、一瞬「え?」と思った人は間違いなく原作のファンだと思います。

中には、原作に沿って面白く作られているなと思うものがあります。例えばヤシマ作戦。原作の中では、1発目のポジトロンライフルは外れています。リーチが外れる=1発目を失敗する→使徒反撃でエヴァ負け、リーチが当たる=2発目が命中して使徒負け、復活勝利=ラミエルの攻撃をレイが盾で受け、シンジが2発目で撃破→笑えばいいと思うよ。このリーチは原作を使ってうまく作られているなぁと思っていたのですが、1発目が外れて2発目を発射するまでの緊張感、「序」のクライマックスシーンを思い出したのは私だけではないはず。

感情移入の度合いが大きいほど、人って、成功をしたり見たりした時に感動するじゃないですか。スポーツに例えると、自分の贔屓のチームや選手が勝つとか、海外で評価されるとか。アーティストの場合だと、デビュー前からファンだったとか。その人やチームの成功が自分の誇りになりますよね。「そうなると思ってたよ!」っていう。

原作を知った上で演出を見ていると、そうそう、ここが!このシーンがイイトコ!って思って、「成功して欲しい」と強く思う。それで当たりが取れた時には、よし!ってガッツポーズ。でもそれって、当たりが取れた事によし!なのか、原作を知っているからこその、結果に対してよし!なのか、自分の思いがクロスするところ。

前出のカヲル&4号機は架空の設定ですけど、スペシャルバージョンとしてラミエルと戦う。原作のエヴァの中では、ラミエルは難攻不落な使徒で、ギュルギュルとネルフ本部に向かってドリルのようなもので穴を通し続けます。ヤツには近寄れないので、遠距離からの砲撃という方法で撃破というストーリーなのですが、そこにカヲルが出てきて4号機がロンギヌスの槍を投げて貫通させる。ネルフはエヴァを使って撃破するのに大変だったのに、カヲルはさすが特殊キャラ、あっさり勝つ! 

原作を知っているとその機種を楽しめる、というのはそういう事かなと思っています。レバーオンの瞬間に当たり外れはわかっているのに、リールを停めて、画面を見つめてしまう。スロットは演出を飛ばせるから、リールを停めたらとっとと次のレバーオンすればいいのに、敢えて見ちゃうことってありますよね。パチンコもスロットも、使われている演出一つ一つが何の事なのかって考えてみた事は…ないかもしれませんが、知っていれば、アツイとされている演出は何故アツイのかがわかるかなと思います。というか、何故それがアツイのかを知って欲しいです。

先日友人と並んでブラックラグーン2を打っていた時のこと。出てきた演出を、「ここってすごくいいシーンなんですよ」と説明されました。私は原作を観てないから一緒に感情移入出来なかったけど(ごめん!)、そこで「わかる〜!名シーンだよね!」って言えたとしたらどんなに良かったかなって。近いうちにTSUTAYAに行ってこようと思います(笑)。


今日話題に出た記事:パチエヴァの変遷
http://ameblo.jp/19ren/entry-11887102305.html