5月 30 2016
生物は経験を積む事で成長する。
貧乏学生はカップ麺を食べ続ける事で自分にとってベストな麺の硬さになる時間を覚える。
チンパンジーは目の前にあるバナナを食べる為に試行錯誤して道具の使い方を覚える。
カラスはどこのゴミ捨て場に美味しい餌があるかを早朝の街を飛び続けて見つけ出す。
プロ野球選手はひたすら練習する事で打球の角度からボールの向かう先にいち早く体を持って行こうとする。
小さい子供は欲しいオモチャをねだり続けることで親がどうすれば買ってくれるかを覚える。
パチスロ打ちも例外ではない。
ひたすら同じ台を打つ事で「ここで前兆が始まったから熱い」とか「この演出から発展してさらにこの演出が出た、けどゲーム数的に寒い」といった具合に、解析値とは違った面での台の良し悪しや演出の熱い寒いを感じ取っていく。
台の入れ替えスパンが短い昨今では経験値を積めるほどに1つの台を打ち込むというのはなかなか難しいもので、わたくし自身近年で累計5万ゲーム以上打ち込んだ台は忍魂弐・サラリーマン番長・エウレカ2・凱旋の4機種位である
10万ゲーム以上となるとエウレカと凱旋を除く2機種。
経験値から来る熱い寒いは「経験上高設定だとこうなる」といった具合に設定推測に役立つ要因ともなる為、ただのマニアとバカにできない。
とはいえ、打ち込む為には好きな台を見つける事が必須な訳で。
この「好きな台」というのがまた難しい。
演出が嫌い、絵柄が嫌いという様に好きでもない台を甘いからという理由で打ち込んでもストレスが溜まる一方。
しかも私有財産を使うのだから、経験を積む為に「嫌いだけど甘い台」に金を突っ込むなど、ただの罰ゲームである。
結果として好きな台が甘い台だったというのならともかく、好きな台探しは甘い辛いを超越した所にあると言っても過言ではない。
いや、「超越」は言い過ぎかもしれない。。。
僅か3行で前言を撤回することを深くお詫びいたします。
「ゲーム性云々ではなく甘い台が好き」という方もいるだろう。
好きな台の定義など、それこそ千差万別なのだから。
好きな台の定義が千差万別だとしても、経験を積む為にやる事は共通して1つ。
とにかく打つ。
ホールにははぐれメタルもメタドラも色々教えてくれる人妻も(滅多に)居ない。
一気に経験を積むという事は出来ない。
只々地道にレバーを叩き続けるしかないのである。
そして、経験を積めば勝てるという訳でもないのがパチスロの悩ましいところであり魅力でもあると思う。
打ち続ければ勝てるというのであれば、今年4ヶ月で凱旋単体の収支がマイナス80万を超える事もなかっただろう。
助けてください。