6月 23 2016
液晶非搭載の台というのはとかく人気が出にくい。
液晶非搭載でロング稼働をキープしてるのは現状ではハナビ位だろう。
なぜ人気が出ないのか。
それは演出の絶対数が少ないからだ。
いつの頃からかパチスロの演出がパチンコ寄りになり、最近では役物を搭載した台の方が多いくらいだ。
大概の役物搭載台は当たりを引くかフリーズが発生した時にけたたましい音と光を伴って作動する。
「パチスロは出目で楽しむもの、役物は要らない」という考えには大いに賛同するがここまで役物搭載台がホールを席巻するとその考え自体時代遅れなのではないだろうかと考えさせられる位だ。
では、液晶非搭載台には演出が無いのかというとそうではない。
例えば山佐のリノ。
トマトが揃うまでは何も抽選しない、ハナビの様に消灯や遅れがある訳ではない。
だが、あの台にはトマトor特殊1枚役確定の出目が存在する。
この目が出た瞬間、3分の1で数千枚も射程に入る大連チャンが待っているのである。
3分の1で数千枚の可能性。
これ程に熱く、最高の演出と思えるものもそうそう無いだろう。
数年前の山佐といえば、ケロット柄がただの色使いがおかしい模様と化していたメーカー。
良くぞここまでヒリつく台を生み出してくれたものだ。
演出というものは大当たりへの期待感を担保したものだ。
派手な役物が動けば期待度が上がるというのは当たり前だが、その分外れた時の怒りと喪失感も大きい。
逆に派手でもなんでない演出からの大当たりというのは驚きと喜びが止めどなく押し寄せる。
だからこそ海やジャグラーはこれ程までに長い間廃れていないのだろう。
光と音と役物がふんだんに使われた演出と最高の演出は必ずしもイコールではない。
世間の評価がボロクソであったとしても、自分にとって最高の演出を搭載した台というのはそれだけで「最高の台」と呼ぶに相応しいのだろう。
ただ、自分にとっての最高の台だとしても時にはそれが片想いで終わる事もある。
両想いになりたいなんて贅沢は言わない。
5万も使ったんだから、せめて1回位はトマトを揃えさせてください。
お願いします。