上手い人は礼儀正しい。

筆者が野球部だった頃に監督から散々言われた言葉だ。

先日、当時の監督がまだ指導していると聞いて母校に顔を出した時の部員達のとてつもなくデカイ「こんにちは」を聞いて、監督の方針が15年経っても変わっていない事にホッとしつつ部員達の声帯が心配になった。

余談だが、卒業後に部活に顔を出す際は「俺らの頃は厳しかった」的な発言は絶対にしてはならない。言われた側は只々ムカつくだけだからだ。
人数分+αの飲み物か、ヒロタのシューアイス辺りを差し入れするのが無難だろう。

実力と礼儀が比例するというのは何も学生スポーツだけに限った事ではない。

今年で丸々12年ホールに通っている事になるが、上手ければ上手い程打ってる時の姿勢やマナーが良い事に気付かされる。

彼らは知っているのだ。
レバーを連打しようが抽選は1回である事に。

彼らは知っているのだ。
台をぶっ叩いても乱数が変わる訳ではない事に。

彼らは知っているのだ。
熱かろうが寒かろうが、当たる時は当たるしハズレる時はハズレる事に。

彼らは知っているのだ。
左右に足を広げて隣の席まで領土侵犯された側の怒りを。

彼らは知っているのだ。
台の左側にある灰皿を使わず、右側の灰皿を使う事で右角の打ち手が灰皿を使えない際の怒りを。

彼らは知っているのだ。
隣でくわえ煙草や置きタバコをされるのは喫煙者でも嫌な事を。

挙げ出したらキリが無いが、マナーの悪い打ち手は見ていても気分が悪い。

公道にだって交通安全週間があるのだから、ホールにもマナー向上週間みたいなものがあっても良いんではなかろうか?

台をぶっ叩く人間に関しては正気の沙汰とは思えないにしても、ダラーっと座りたい気分になるのはわからないでもない。

同じ姿勢でレバーを叩き続けるのは確かに辛いからだ。

しかし、両隣には他人がいる。疲れを理由にダラーっと座って良いというわけでも無い。

筆者は思う。
上手い人が上手い人たる所以は休憩をしっかり取る事なのではないだろうか。

休憩をしっかり取るから必要以上に疲労を溜めない。
疲労を溜めないからダラーっと座らずに済む。
なのでマナーが良く見える。

このコラムを読んでくださってる諸兄の中で普段休憩をとってない方々、たまには休憩を交えたゆとりあるパチスロを打ってみることをお薦めします。