版権物のパチンコ・パチスロでは作中の台詞やキャッチコピーが使われることがほとんどだ。

ねだるな、勝ち取れ。

奇跡や魔法もあるんだよ。

我に従え。

退かぬ、媚びぬ、省みぬ。

様々な名言や台詞が搭載されているが、それだけではパチンコ・パチスロは成立しない。
パチンコ・パチスロならではの用語というものが付いて回る。

激熱

リーチ

継続

○○ラッシュ突入

大当たり

これらの単語を声優または演者の声で収録しなければならない。
この収録という作業にどれ程の労力が必要かということは開発に携わったことがなくても容易に想像できる。

それぞれの演者から一言ずつ収録・編集して台に組み込む。

演者全員がパチンコ・パチスロを打つ訳ではない。
自分が発している単語の意味など全くわからない演者も少なくないだろう。

例えばパチンコのAKB48。

演者であるAKBのメンバーはパチンコ・パチスロの事などさっぱりだろう(詳しいメンバーが居るのであればそれはそれで興味深いが)。

彼女達は仕事とはいえ、「激熱」・「継続」・「右打ち」といった全く意味のわからない単語を収録するために時間を割いているのだ。

恐らくリテイクもかかっているだろう。

諸兄にも想像して頂きたい。

目的や内容が理解できないまま進める仕事と言うのはキツいものだ。
そして、彼女達がキツい仕事をしてくれたお陰で我々はパチンコAKBを打てているのだ。

そう思うと、彼女達に焼き肉の1つも奢ってあげたくなるというものだ。