強いと上手い
褒め言葉として受け取るならばどちらが好ましいだろうか。

強いと褒められる方が良い人間も居れば、上手いと褒められる方が良いという人間もいるだろう。

どちらか選べというならば、筆者は強いと褒められたい。
パチスロにおいて、筆者は強さを求めている。

パチスロでの上手さというのは勝率が高く最終的に上手くまとめる打ち手、強さとは設定や立ち回り以上に腕力で勝つ打ち手だと筆者は思う。

期待値や設定を根拠に立ち回る打ち手は客観的に見て上手いと思うし参考にするところも多い。
一時期は期待値を追う打ち方を試してみたが、ある日自分には向いていないことに気付いた。

どうしても気持ち良さを優先させてしまう。

上乗せの気持ち良さ。
音の気持ち良さ。
目一杯負けているところから捲る気持ち良さ。

気持ち良さを求める時点で期待値を追うことを辞めていた。

そうはいってもパチスロは勝たなければ面白くない。
そうなると必然的に強さが必要になる。

必要なタイミングで強い役を引く強さ。
50%を通す強さ。
大きく負けても最後まで勝ちを目指すメンタルの強さ。

上手さは経験や知識で作り上げる事が出来るが強さを作り上げるのは難しい。

ベストキッドよろしく、格闘技におけるディフェンスはひたすら車の窓を拭き続ければ上手くなれるかもしれないし、精神と時の部屋に籠もれば人より早いペースで成長できるかもしれないが、あいにく日本の不動産屋は精神と時の部屋の賃貸契約はしていない。
パチスロに効果的なトレーニングというのはあるのだろうか。
レバーオンを素振りしてパチスロが強くなれるという話は今のところ聞いた事がない。

パチスロで強くなる方法を探すのが筆者にとって1つのテーマだ。

しかし1つ懸念がある。
仮にパチスロにおいて無敵の強さを手に入れたとしよう。
結果として今気持ちいいと感じている事が普通になってしまうのではなかろうか。

気持ち良さを求めた結果、気持ち良さが消えるんじゃなかろうか。

そうなってしまっては本末転倒だ。

ここまで散々強さに関して書いておきながら、結果として強くなったら目的から遠のくという懸念が生まれてしまった。

結局のところ、強さを求めながらたまに来る気持ち良さに身悶えするのが1番いいという事なのだろうか。

スカウターがぶっ壊れるレベルまでパチスロ戦闘力を上げる事を目標に引き続き強さを追い求めようと思う。