美男美女という言葉があるが、これに当てはまる人種は良くも悪くも他と一線を画す存在だ。

生まれてこのかた32年。
顔面バッドデザイン大賞金賞を受賞し続けてきた筆者にとっては別次元の存在だ。

少し前に木村拓哉のご息女がモデルとして世に出たが眼力といいスタイルといい、もはや覇王色の覇気でも纏っているかのごとく雰囲気を醸し出している。

美男美女を取り巻く環境というのは時折無法地帯を感じさせられる程に大目に見られる事が多い。

助けてもらったことを理由にして美女に化け、深夜にも関わらず家に泊めろと要求してくる鶴。

協力する素振りを見せて、宝が手に入った瞬間アッサリ裏切る不二子。

結婚を諦めさせるためとはいえ、求婚者に無理難題な贈り物を要求するかぐや姫。

自身の料理番組で異様なまでにオリーブオイルに固執するイケメンタレント。

多少の横暴が「俺様キャラ」として許されるイケメンアニメキャラ。

これらはルックスに恵まれていなければ到底許されない所業だ。

ルックスに限らず、どこか一つでも魅力があれば多少の事は大目に見られるというのは万国共通の免罪符なのかもしれない。

気付けば3枚目の万券を女泥棒にかすめ取られても、なんだかんだで許せてしまうのは驚異の一撃性能とタイプライターの気持ち良さという魅力のなせる技なのかもしれない。

魅力という時には鬼の字が入っている。
魅力と怖さは紙一重という事なのだろうか。
などと、金ぱっつぁんの様なことを考えながら女泥棒との駆け引きは続くのである。

不二子さん、たまには優しくしてください。