1月 25 2019
「ブン回し」という言葉がある。
高設定をツモった際にとにかく多く回すという意味で使われる言葉だ。
高設定をツモった場合、単純に試行G数が多ければ多いほどペイアウトは上がっていく理屈なのだから、フルウェイトで閉店まで回すのが正解なのだろう。
筆者はこの「閉店まで回す」というのがあまり好きになれない。
もっと言えば高設定をツモったらとことん粘るという事が好きになれない。
ホールの中で設定6はレアアイテムであり、見つけたらとことん楽しみたいメダルを出したいという気持ちは理解できるのだが、とことん粘るという事に関しては疑問に思うのだ。
例えば、設定6を一定周期で使ってる店を発見したとする。
6を使うタイミングを見て出向き、ツモったら閉店までブン回して出せるだけのメダルをひねり出す。
これを長期的に継続した場合、「6が使われなくなる」という可能性が出てくる。
パチンコ屋も企業である以上利益がなければ成り立たない。
設定6が一定周期で朝から晩までフル稼働すれば当然その台では利益が取れない。
筆者はパチンコ屋の経営に携わったことはないが、毎回毎回決まった時期に大きく赤を切る要素に対してはなんらかの対策を練らなければならないというのは世の中に存在する全ての企業に共通することだ。
設定6をツモったら収支面のプラス分をある程度確保して、ストレスが少ない挙動を楽しんだ時点でリリースする。
フル稼働に比べれば店側の赤も少ない。
利益の折れ線グラフが緩やかな赤であれば現状の取り組みを維持できる。
結果として6が使われ続ける。
このサイクルが出来上がると打ち手側にもプラスになるのではないだろうか。
パチンコ屋経営のド素人目線のだいぶ都合のいい解釈ではあるが、腹八分目に抑えるというのも長い目で見ると大事なことなのかもしれない。