パチンコ・パチスロ動画のテーマとして圧倒的に多いのは言うまでもなく実践動画だ。
ショールームでの新台実践も含めると9割9分は実践動画ということになるだろう。

その中でさらに解説動画と企画動画という形に分類されている。

解説動画は文字通り、実践挙動から設定推測などを解説していく動画。
企画動画はノリ打ちの権利や視聴者プレゼントなどの企画を実践結果と結びつけるものが多い。

解説動画は勉強になるし企画動画も楽しく見せてもらうことが多いのだが、個人的にはもう少し演者に厳しい動画というものも見てみたいと思う事がある。

楽しそうにパチスロを打つ映像というものは見ていて楽しいものだが、人間の途方に暮れた顔や本気で戸惑ったり困ったりする表情も面白いものだ。

いわゆるドッキリやネガティヴサプライズを仕掛けた際の演者がどういう表情になるのかには非常に興味がある。
カメラを忘れてガチ切れするのか、呆けてしまうのか、ただ笑うしかないのか。

普通に勝った負けたで収支発表や視聴者プレゼントの有無を発表するのとは違った面白味が出てくるのではないだろうか。

ここで憂慮されるのは映像を企画するいわゆるディレクターと呼ばれるポジションに人でなしを配置しなければならない事だ。
真面目な人が企画すれば何処かしらに真面目さが匂ってしまう。
本気で演者に厳しく出来る人でなしな人材が必要になる。

もう一つの憂慮はコンプライアンス。
近年は特にコンプライアンスに関する意識が高まっている。

例えば、演者には低貸実践と伝えておいて5000円負けた場合、負け分を20スロ換算して不足分の15000円を徴収するとエンディングで発表という企画があったとする。
演者は良いリアクションをするかもしれないが、現金のやり取りという事でコンプライアンスを指摘されるかもしれない。

普通と違った動画を作るために人でなしディレクターは必要だが、線引きを間違えるとコンプライアンス違反と突っ込まれる。

人でなしとコンプライアンス。
対極に存在する要素をバランスよく使いこなせる天才が現れれば、パチスロ動画はもっと面白くなるのではないだろうか。