皆さんご存知でしょうか。
最近のアニメにはまず冒頭に、

「番組を権利者の許可なくインターネットなどを通して配信することは法律で禁じられています」

と書かれています。

勿論書かれている通り、権利者の許可なくアニメをネット上にアップロードする事は違法です。
これはネットとアニメにある程度関わっていれば、
知ってる事もそう珍しい事ではないでしょう。

アニメだけはありません。
ネットに転がっている音楽や動画。
これらも権利者に許可を取らずにアップロードをしてしまうと違法になります。

アップロードは違法。
ではダウンロードは?

違法です。
2010年の1月1日に改正著作権法が施行された事により、違法化されました。
逆を言えばこれまでは言わば合法と言う位置づけだったのです。
そして2012年の10月。
ダウンロードが違法は勿論の事、
ここへさらに罰則規定が盛り込まれる事となりました。

しかしネットユーザーの間では、この法律改正には猛反発の声が多数。
と言うのも、色々な部分に曖昧な点が多いんですよね。

例えばyoutubeやニコニコ動画。
これらをネットで見る際、プログレッシブダウンロードと言う形式を採用している為、
実は動画の再生の際にPCに一度ダウンロードをしているんです。
ただまぁここは一時的なキャッシュファイルを留める程度なので、
一応、違法ではないとの結論が出ています。

しかしこれをしっかりと認識してるユーザーが居るのかと言われれば、
中々そう言う訳でもありません。

また、この法律は所謂親告罪と言われるもので、
告訴がなければ公訴を提起する事が出来ないんです。

つまり、権利者側が「〇〇さんが違法にアップロードされた内の音楽を違法にダウンロードしたんです!」
と告訴しなければ、起訴される事は絶対にないんです。
もしも偶然権利者側が違法にダウンロードしている人を発見出来たとしても、
ユーザーが違法なものだと認識してダウンロードを行っていたと証明しなければいけなく、
実際の所告訴する事自体もとても困難でしょう。

では何故このような法律が可決されたのか。
それは、コンテンツ産業を守る為にありました。
しかしこの法律で果たして本当に守る事が出来るのか?

難しいですよね。
この法律って、結局は権利者側の事ばかりしか考えてないような内容多数で、
ユーザーである消費者が置いてけぼりなんです。

そんな事をしていると知っておきながら、
どうして賛同出来ると言うのでしょうか。
無理な話です。
負のスパイラルなんですよね。

今、日本のサブカルチャーは衰退の一歩を歩んでいます。
音楽、アニメ、マンガ、ゲーム。
市場規模が大きくなっているものなんてありません。
ここら辺は多くの業界が言える事かもしれませんけどね。

ここを打開する為には、やはり両者の歩み寄りが大切。
権利者は、しっかりと消費者の納得の行く内容の物、それに見合う価格設定の見直しが必要でしょう。

話が逸れるんですが、
何で日本って「今回はコレも+して、更に少し値引きして〇〇円です!」
みたいなの多いんでしょうね。
主に深夜のテレビショッピングなんですけど(笑)

後アニメ。
今のアニメのブルーレイとかって、2・3話しか入ってないに、
普通に定価8kとかするんですよね。
OP・ED抜いたら、1話20分とかしかないのに。

特典映像とか初回限定なんちゃらなんてオプションにしてもらって、
ホントに安くしてくれるだけ安くして欲しいと真面目に思います。
そんな事よりも、本当に良い物を、それに見合った金額提供するだけ良いと思うんですけどね。
話が逸れました。
そして消費者は、その物にしっかりと対価(お金)を払う。
値段に見合う価値さえあれば払います。
払おうと思います。
こう言った両者の歩み寄りこそが、
今後日本のサブカルチャーが生き残っていく事には必要不可欠なのではないのかと、僕は思っています。