もう国会に法案が提出されるとかどうとか言われて
結構な時期が経つ、日本のカジノ。

当初は東京オリンピックに間に合わすという話が、
もはや間に合わなさそうなので
五輪終了後に照準を合わせているとか。

まあ、そこら辺の政治的な話は
新聞やwebを調べれば辿り着けるので
日々変化している状況を
興味がある人は追ってみてください。

最近のホットな話題は、
関西の大阪商業大学で非常勤研究員を務め
大阪のIR関連を牽引していた方が
「リベンジポルノ被害防止法違反」と「名誉毀損」で
逮捕されたことでしょうか。

自分もこの人が参加していた公開講座を
大阪まで行って受講していたのでかなり驚きました。

なぜ、このタイミングで?

……おっと、誰か来たようだ。

 

 

さて、これは回胴連のコラムなので
ただカジノ事情を書くだけでは意味がない。

初歩的なギャンブルとしての側面をいくつかお話します。

 

 

【一発で勝負が決まる】

テーブルゲームで言えば
バカラ、クラップス、大小、ブラックジャック、ルーレット、各種ポーカーなど。

電子メカゲームで言えば
スロット、ルーレット、ビッグホイール、など。

多少の違いはあれ、
指定された最小ベット額から最大ベット額の範囲で賭けて
その場のゲーム一発で結果が出るのが
カジノのゲームの基本です。

例えば大小。

3個のサイコロが振られて
10以下なら「小」、11以上なら「大」。
当てたら1:1でベット額が2倍になります。
(ただし、ゾロ目が出た場合は漏れなくハズレ)

至ってシンプルなわけです。

100万円持ってカジノ行って、
大小1回当てれば200万円です。

ね、シンプルでしょw

 

日本のパチンコ・パチスロが
思いっきり時間浪費型の遊戯(という名のギャンブル)なのに対し、

カジノは最もシンプルな一発勝負形のギャンブルなわけです。

 

 

【誰にでも公平なギャンブル】

パチスロには設定、パチンコには釘がありますが、
カジノのギャンブルでプレイヤーによる
「勝ちやすい」「負けやすい」の差は基本的にありません。

テーブルゲームだったら、それぞれのルールに則った
RTP(Return To Player)があります。
日本風に言えば「ペイアウト率」といったところでしょうか。

これがテーブルによって変化することは無いわけです。

※対人戦ポーカーだと話は変わります。

 

ブラックジャックやビデオポーカーなど
ベーシックストラテジー(基本戦略)から逸れなければ
かなり100%に近いRTPで遊ぶことができます。

なので、そういった基礎知識は必要ですが
ゲーム自体は誰にでも公平です。

ルーレットなども昔はディーラーが手入れで球を投げ込み
思い通りの数字を出す、なんてのもありましたが
最近はルーレットマシンで人の手を介さないゲームが多いです。

カジノの風景としてズラッと並ぶスロットマシンがあります。
あのマシンの中で、当たりやすい当たりにくいといった
差は基本的に存在しません。

「あの台そろそろ当たりそう」とか
「あれは当たったばかりだからしばらく当たらない」とか
そんなことはほとんどありません。

少なくとも技術介入や設定を予想しての台選び、
なんてものはカジノのゲームマシンではほとんど意味がありません。

ほとんど、というのが少し微妙なのもあったりするのですが
とにかく純粋な「運」で結果が出る「ギャンブル」と考えてください。

 

 

【RTP100%以上は存在しない】

日本のホールに行けば、
機械割100%を越える設定のパチスロ台や
ボーダー越えのパチンコ台に
巡り会えることもあります。

さらに情報収集と立ち回りで
それを掴みとることも出来ます。

一方、カジノでそれはありえません。

だって、どんなテーブルゲームもゲームマシンも
RTPは100%以下だから。

JACK OR BETTERのビデオポーカーで
完璧なストラテジーでプレイしたら
もしかしたら100%に近くなるかもしれませんが、
基本的に90%台、もしくはそれ以下しか存在しないんです。

もちろん大数の法則に則った話ですよ。
短期的な一発勝負で必ず負けるとは言ってません。

むしろ、大きく長い目で見れば
必ずプレイヤーが負ける仕組みの中で
確率のブレであるデカい一発を狙えるのが
カジノギャンブルの醍醐味でもあるわけです。

 

 

【JACKPOTとProgressive】

カジノに行くと、スロットマシンが並んでいる上に
ずっと増え続けている巨大な金額表示のメーターがあるのを
ご存知の方も多いと思います。

あれ、多少の呼び方の違いはあれど
「Progressive Meter(プログレッシブ メーター)」
と言います。

よくあれのことをJACKPOTと呼ばれるのですが、
正確にはあれだけがJACKPOTではありません。

JACKPOTって本来「大当り」の意味に過ぎないんです。
どんな仕組みやルールのギャンブルでも
カジノにおける「大当り」がJACKPOTなんです。

 

じゃあ、あの巨大メーターは何なのかと言うと、
プレイヤー達の掛け金の一部が累積されて貯まっていく
「Progressive」という仕組みによってプールされた額です。

あのメーター、カジノに行けば分かりますが
増え続けているのがほとんどです。

極端なことを言えば、
対象となる台が稼働していなくても
メーターは動き続けてたりします。

なぜかと言うと、
あれはカジノに存在する数少ない「煽り」なんです。

今でもProgressiveは増え続けているよ、
当たればこれがもらえるんだよ、という煽り。

その為にあのメーターは回転速度が調整されていて
現時点でのProgressive額よりはるか手前の数値で
ゆっくりと増えています。

 

具体的に言うと、
ある時点でのProgressive額が「$150,000.00」とします。
でもメーターは「$132,489.13」から「.14」「.15」と
小数第2位からどんどん数値が上昇しています。
本来のゴールに向けて、メーターは上昇し続けていますよ、
という意味なんです。

言い換えると、表示をわざと遅らせて
貯まり続けている期待感を煽っているわけです。

 

 

では、
部分的なカジノギャンブルのお話をしましたが

次回はおそらく皆さんが最も興味があると思う、
カジノのスロットマシンと回胴式遊技機の違いを
いくつかご紹介します。