前回のコラムでから約2カ月

前回のコラムはこちらhttp://kaidouren.com/?p=13072

等価交換へのリスクを書いたものだったが、ここに来て東京都内のホール・組合が大きく動き出したのである。これには正直驚いた。

組合から出たことはまさに関西ではすでにスタンダードになりつつある「非等価営業」の是正だったのである。

ホール数・法人数ともに全国トップ数が存在する東京都からの発信、絶対に足並みが揃うはずがない、そう思っていたのだが、まさかこんなにも早くまとまったのは正直ビックリだ。おおむねスロットは5.6枚交換という点では大阪と全く一緒。それに加えて貯メダルの再プレー上限も設けるとのこと。ここがポイントで貯メダルの再プレーを無制限にすると、長年営業していればいるほど、会員数と貯メダル数が多くなればなるほどホールは等価と変わらない状態&売上が上がらないために利益が取りづらくなるのだ。

「設定を求めるユーザー」
「設定を入れやすくなるホール」

上記の気持ちを強く持つユーザー・ホールにとっては朗報だと思う。しかし、夜からしか打てないユーザー・ハイエナ狙いで立ち回るユーザーにとってはあまり好ましくない状況だろう。さらにはこれに乗じてもっと抜きまくってやるというホールも中にはあるのではと内心ヒヤヒヤしている次第。

通年ならパチンコ店の閑散期、つまりヒマな状況になりやすいといわれる11月のホール営業なのだがここで「やる気スイッチ」の入らないホールはいよいよ危ないのではないだろうか?

パチンコ・スロットともに10月11月は新規則問題と合重なり、怒涛の新台ラッシュだったわけだが、飛び抜けた高稼動をしている機種はおろか、9月頭に登場した北斗強敵を超える新台は現状見当たらない。そして年末年始は本格的な新基準機のみとなり、ここもわれわれユーザーとして大きな期待が出来ないわけで…

そうなると、いよいよホールのやる気=出玉でのアピール意外に集客を促進出来るものはいよいよなくなってくるわけだ。

全国各地でパチスロを楽しんでいる自分の中でもとりわけ好環境に位置していた大阪のホール環境を東京のホールは再現してくれるのか!?

個人的には「中小店舗下剋上のファイナルチャンス」だと思っている。いや、ちょっと大袈裟かもしれないが、それ位の気持ちを持った上でホールには今回の交換率変更というものに取り組んでもらわないと困る。

先日、研修でマカオに行ってきたのだが、生まれて初めてのカジノはミリオンゴッドが可愛く見えるほどの瞬間スポーツだったわけで、日本のパチンコ・スロットは本当に大衆娯楽だったのだ、心からそう感じた。交換率を落とした分「東京砂漠」と化していた東京の設定状況になにか大きな変化があれば本当に嬉しく思う。東京での成功はつまりこの動きが加速的に関東はもちろん、全国に広がるはずだ。

そうなった際のパチンコホールの情勢は良くなっていないと困るのだが(苦)

兎にも角にもまずはTOKYO POWERがどこまであるのか!?期待してホールの動向を見守ろう。