1月 8 2016
久しくコラムを空けてしまいました、
ごめんなさい。
そんな中、昨年の11月から
少しホールの風景として
感じたことがあったので
書きとめておこうと思います。
それは専業さんやセミプロさん達の
動きの変化。
自分は千葉県民ですが、
まず今までは見なかった
専業風の人たちが少しずつ
増えたような気がします。
東京都が非等価になり、
江戸川を越えた千葉県なら等価。
特徴のないホールでのエナや、
何かしらやってるホールでの
朝からの設定狙いに
やはり専業さんが
流れてきてるようです。
もちろん、神奈川・埼玉も
ある程度は同じ状況なのかも。
ただ千葉県は昔から
ジグマ系の専業が
ひっそりと根強く
活動している土地なので
最初は苦労するかもしれません。
一方、都内でも
非等価化を機会に
出玉を見せに来てる
ホールもあるので、
勝つには他人の裏を取るのがセオリー、
ここで都内での設定狙いも
有効かもしれません。
さて、そんな中で面白かったのが一つ。
先日に仙台はZAP多賀城さんに
お邪魔したんですね。
その際に朝から、
いや徹夜レベルで並ぶ
大勢の専業さん達を見かけました。
そして彼らの組織立った行動が
なかなか一見に値しました。
もちろん前日の風景や
お店の傾向から、
朝から押さえておきたい台は
決めてある。
その上で朝の
各台の立ち上がりを
確かめる「見役」がいる。
おそらくこの見役が
リーダー格の人達かと。
で、目立った挙動の台が出たら
すぐに全を意識して
人を集めて台を押さえる。
すると、リーダー格の人から
打ち手に会員カードが渡されるんですね。
カードの中身は2~3万枚の
貯玉が入っているわけです。
以降、見役は
稼働している台の
情報も集めて
押し引きをジャッジしていきます。
専業に方々にとっては
こういったグループでの動きは
特に珍しいものでは無いと思います。
ただ、組織のピラミッド構造や
役割分担の明確化が
ここまでちゃんとされているのに
少々驚きました。
ここからは想像ですが、
日当、アルバイト代みたいなものが
しっかりと価格差があって
配分されるのかな、と。
僕はこういった
専業さんたちの動きを
全然否定するつもりはありません。
むしろ、勝ちを突き詰めていったら
こういう形になるのは
むしろ当然だろうと。
「ノリ」という文化は
この世界に昔から存在するものだし、
お店側もある程度は
「専業を囲う」ことが
稼働維持のメリットだったりもします。
自分のような人間は
ピンでホールに向かい、
楽しさ重視で
勝った負けたを繰り返す。
どっちがイイ悪いじゃなくて、
自分のお金と時間を
どう使うかは自分次第なわけで。
そんな中、
多賀城でも少しだけ
グループの彼らと
話す機会もあったのですが。
お金のことしか考えない、
完全期待値主義かと言えば
全然そんなことはない。
普通にスロの展開に一喜一憂し、
出れば神台、負ければクソ台
と笑いながら会話を楽しむ。
若い方も多く、
一見強面でも
話せばシャイで純朴な
人たちばかりです。
そう、肝心なことを
忘れてはいけない。
彼らはまず最初に
スロを選んでここに来ているのだから。
もっと割りのいい仕事や稼ぎだって
世の中にはいっぱいあるでしょう。
なのに徹夜までして
パチスロを打ちに来ている。
そこには情や愛が必ずある。
専業としてのストイックさと
パチスロへの情の深さ、
そういったものを多賀城では感じました。
もちろん、土地を問わず
こういった風景はあるはず。
パチスロにおいて
台を楽しむのが「表のテーマ」なら、
ホールと打ち手との駆け引きは、
「裏テーマ」です。
せっかく打つなら、
この両方のテーマを感じながら
ホールの風景を
今後も眺めていきたいと考えています。