2月 11 2016
ここ一年くらいでしょうか。
伝わる話やご縁もあって
いわゆる「優良店」に行ったり、
何人もの専業さんとお話できたりしまして。
ここらで感じたことを
簡単に書き留めておこうと思います。
どこにでもある
客入りイマイチのホールがあり、
それが「頑張ってる」と
噂が広まり優良店になっていきます。
本来は、
もし最近頑張っているお店で勝ちたいなら
傾向とかクセとかいろいろ調べてなければならない。
抽選なので、
番号に応じた朝の台取りや
後ヅモのプランも考えなければならない。
パーソナルだと
見た目の風景が分かりにくいから
よく観察してないと稼働最中でも
何が強いか見抜くのが難しい。
そして、こう言ってしまえばなんだけど
もうこのお店の「美味しい」状況は
過ぎてしまっている。
いや、素晴らしいんですよ。
非等価になって
さらに設定配分が濃くなっているように見え、
しかもお店側は
打ち手に分からせよう、知ってもらおうと
クセや傾向をわざと入れてくれている。
設定配分をシミュレートして
サイコロでも振って完全ランダムに決められたら
狙いようが無いところを
ちゃんと意識的に「全」などの偏りを出しているわけで。
その上で、もう人数が増えすぎてしまった。
これっていろんなスパイラルが絡み合っている。
打ち手はライバルの少ない中で
自分だけが高設定を打ちたい。
お店は多くの打ち手を招いて
店全体の稼働を上げたい。
低設定が動いて回収できればこそ、
高設定も多く入れられる。
そうするためには、
「狙える高設定がある」
と効果的な出し方をして打ち手に伝播させる
店としての我慢の時期があるわけで。
その時期が美味しいわけで、
このお店は
もう「ほぼ仕上がってしまった」
わけです。
おそらく半年~1年という
できる限り短期的に店に客をつけて
しかも常連化させるには
こういった手法が一番ベターなのだと思います。
さらにその過程で、
機種に偏りを見せずに入れて
「どの機種にもチャンスがある」
と思わせる。
特日でなくても高設定があり
「どの日にもチャンスがある」
と思わせる。
そして打ち手の選択肢として
常にそのホールが入るようになり
「あの店にはチャンスがある」
と思わせる。
そういった打ち手に対しての
イメージ戦略の積み重ねで
いわゆる「優良店」を
仕上げていく感じでしょうか。
仕上がったら、
あとは常連を裏切らず
店の収支で結果を出す経営を続ける。
その繰り返しなんだと思います。
そこに、いろんな外的要因が絡んでくる。
例えば、
・ライバル店舗の捨て身の攻撃
・大規模チェーンの大量資本爆撃
もあるだろうし。
常連も付いていて
健全経営をしているお店の前に、
資本力にものを言わせた
暴力的な出玉勝負を仕掛ける
チェーン店ができたら?
とか。
(定番ですが、これで1本お話が書けますねw)
他にも
・特定機種の人気
・規定変更によるスペック変化
とか。
そもそも台の良し悪しを見定めて
打つ価値のある台をお店に入れないといけない。
台に依存する
「面白い」と「勝てる(と思える)」
のイメージね。
一方、
・オーナーや上層部が無理なノルマを突きつける
・従業員が問題を起こす
・店内設備を回収する必要がある
など内的な要因が
影響を与えてくることもあるでしょう。
ただ、根本には何をするにしても
お店が利益を出す必要がある。
そのためには稼働を上げる、
お客様に来店してもらわないと始まらない。
だから最初に挙げたような
優良店への仕上げが
まず大切なのだと思います。
そんな常に変化する
ホールの意思みたいなものを感じて
打ち手の自分達は
「間隙を突く」
ことができるか、ということかと。
美味しい時期に美味しい店を選ぶ。
できる限り抽選入場の店は避けて、
並びで確実に台を抑える。
攻めるまでに猶予があるなら
「見」で傾向やクセをつかみ、
数日勝負なら
どれだけアドリブを効かせて
その場での空気を
察知して当たりを見抜くか。
美味しいところだけを
狩りに行くだけでなく、
ライバルが少なく
数台の当たりが必ずある店で
ひっそりと身を隠して
適量を抜き続けるか。
ホールにはホールの
打ち手という
不特定多数を相手にした
戦い方がある。
打ち手には打ち手の
ホールという
胴元を相手にした
戦い方がある。
これって実は相当面白い。
一般的な
「メーカー」と「消費者」の場合、
お金の流れは一方的なわけです。
それがこの世界では
「打ち手(消費者)側がお金を得る」
仕組みが最初から存在している。
パチスロという遊技機の面白さに、
こういった仕組みがプラスされているから
魅了される人が増えてきた。
僕も魅了されています。
一個人としては単なる打ち手ですが、
お店の立場というものも良く考えます。
台自体の面白さも味わうし、
この世界に関わる様々な人たちも
とても心惹きつけられます。
だから、
それでとても嬉しくて
満足してます。
結局、自分の好きな台に座って
勝った負けたを楽しんでます。
うんうん悩んで座った1台、
渾身のレバーの一叩きが、
何万人もいるこの世界の人たちと
つながってる。
そう思うと……
って、一周回って
ただの言い訳ですがねw
もちろん自分が稼いだ金で
真剣に勝負を挑んだ上での話です。
まあ、小難しいこと言ってますが
「俺の今日の負けが
あの可愛いコーヒーレディの
給料になってる」
「私の台への熱い思いが通じて
増台された、のかな?」
「今日の勝ちは、ジャグを打つ
爺ちゃん婆ちゃんが少しずつ
負けた分だ、スマン」
「あのお店イイから広めたいけど、
広めると勝ちにくくなる。
でも客来ないと設定は入らないし、
うう悩ましい!」
みたいな、
お店や打ち手の目に見えない
つながりを感じると
幅が広がっていいんじゃない?
というわけです。