医学的な見地はさまざまですが、
最近自分の記憶力の衰えを感じます。

具体的に言うと、

・固有名詞が出てこない。
・昨日の食事が何だったか思い出せない。
・朝「シャンプー切れたから買っておこう」を夜に忘れてる。

など。

こんな時、
「ああ、俺の脳細胞も死滅の一途を…」
とかヘコんだりするものです。

学生時代に受験勉強で
アホみたいに覚えた英単語・年号・公式。
間違いなくあの頃は人生で
最大の記憶力を誇っていた。

でも、ちょっとまて。
これって本当に歳のせいか?

今でもいろんな台の
弱チャンス目のCZ当選率とか普通に覚えてたり
レア小役の出現率が意識しなくても頭から湧いてくる。

ようは、必要に迫られることだけ
記憶して残りは覚えない選別をしているだけでは?

確かに受験勉強は
それが人生の中で最大の目標だったわけで、
自分の心理も周りの環境もそれだけのためにあった。

一方、今は
会社に行けば仕事に関することは覚えている。
一歩職場を出れば、スロとアニメのことで頭がいっぱい。
(自分で書いててツラい、生きててゴメンナサイ)

まあその、
不必要なことは覚えない
必要でなくなったことは忘れる
という術を長く生きてきて
自然と身に付けたのだと思います。

同時に
自分にとってそれほど大切でない名前、
自分の食べた食事の内容、
さして無くても困らない買い物候補、

これらも結局
「覚えてないということは自分にとってプライオリティは高くない」
ということなのだと納得します。

ただ、それでも身体機能として
「短期記憶」の保存期間や容量は
確実に年齢を経て衰えてきたことを実感します。

5分前、1時間前に何をしようとしていたか
パッと忘れてしまう。

脳の仕組みがどうなっているか分かりませんが、
これはPCにおける
RAMとHDDとCPUみたいなものかと。

RAMはいろんな作業をするのに必要な
「机の上」みたいなもので
揮発性のある保存領域です。

このRAMが狭くなったり
揮発性が高くなってしまうのは
機能の衰えとして仕方が無い。

一方、HDDは大量の保存領域を持つ、
情報の「引き出し」みたいなもの。

その代わり引き出しのどこに
必要な情報が入っているか探す必要があり、
RAMのように机の上のものをすぐに見つけるより
時間が掛かります。

CPUはその処理を司る司令塔。
まさに情報を操る頭脳そのもので、
情報をいかに効率的に導き出すか
まさに処理速度の違いが出る。

で、どうやらRAMは明らかに衰えてきた。
HDDは確実に蓄積されている。
あとはCPUを常にハイスペックに保てるか、だ。

ロジック、論理的思考、発想の転換。

それを用いてバラバラに散乱した情報を
つなぎ合わせて引きずり出して
今求めている答を見つけ出すこと。

そういう意味で、
自分は1973年に生まれて2015年に至るが
あまりに劇的な変化を体験できた、と自覚しています。

(次のコラムに続きます)