5月 30 2019
フーリン「無い物ねだりのランクアップ」
ここ数年、いわゆる「強い日」にホールに行くと話題になるのが全台系と呼ばれる設定配分だ。
ご存知の通りシマ単位で設定456にしたり全6にするというパターンで、全台系の有無でホールの良し悪しを判断する人がいるくらいポピュラーになっている。
入場抽選で全台系が予想されるシマに座れない番号を引いた時点で帰るなんてのはよく聞く話だ。
筆者はどうにもこの全台系というものが好きになれない。
完全に好みの問題なのだが、探す苦労が伴った方が好きなのだ。
設定が入ってない、というより入れる気がない店と比べれば全台系で設定を入れてる店に行くのだが、皆で寄ってたかって一つのシマを取り合うより自分で黙々と探していく方が宝探し感があるし、抽選が悪くても絶望しないで済む。
大前提として設定を使ってもらってる時点でありがたい話ではあるんだが、ワガママを言わせて貰うのであれば店内のあちこちに散らして欲しいなと。
午前中の時点で全台系が発覚してそのシマがあくまで待つより、自分の台の設定に希望が持てる環境が欲しい。
とはいえ全台系を所望している人が多いというのが現実で、この流れは変わらないのではとも思う。
もっともらしい言い回しをしているが、要は無い物ねだりだ。
最近はこの「無い物ねだり」が出来るようになったというのが実は重要なのではないかと思えるようになってきた。
筆者は数年前まで「設定に希望が持てる店に出来て欲しい」と言っていたのだ。
ところが今では「全台系ではなくて散らして欲しい」と言っている。
設定に希望が持てる環境はある程度出来てきたからこそ全台系以外の配分を求めるようになっているという事だ。
我ながら欲が深いなとは思うが、無い物ねだりがランクアップするということは現状が少しずつ良くなってきてるバロメーターなのかもしれない。
将来、設定がホール内に満遍なく散らされる環境が出来上がったとしたら筆者は次に何をねだるのだろう。