7月 1 2016
19ren「Vol.30 回胴連の試合」
私は回胴連の試合に積極的に参加している方ではないので、毎回参加している人はまた違う感想を持つのかもしれませんが、今の時点で思っている事です。
回胴連の「試合」は、連れ打ちです。試合になると回胴連のメンバーが行くので、試合の日の「お客」が純粋に増えることになります。お店としてはお客が増える事はイコール稼働が上がる事になります。ライター来店と回胴連の試合の違いは、行った人間の数だけお店の事ををブログに書くので宣伝になるという事ですね。設定状況によっては、店の宣伝にも批判にもなりますが。
お題機種に設定を使ってくれるのだろうか、それともお約束の絆・まどマギだろうか、はたまたバラエティや旧台だろうか。ノーマルタイプはどうだろう。参加メンバーは色々な事を考えています。
思い思いの台に座り打ち進めていって、そのうちどこが強いとか、どこで確定演出が出たとか、ハナビのハズレがとか色々な話になるわけですが、設定狙いはある程度のゲーム数を打たないといけないですね。朝からブッチギリでこぜ6(これ絶対6)挙動な事は滅多になく、逆に朝だけ6という展開もあるし、一日ずっと我慢して打っていたら確定演出が夜になって出たという事もあるでしょう。別にこの事は、試合とはあまり関係なく日常よく起こる事でもあります。
何ゲーム打てば判別可能?という事が話題に上がっても、明確に言えるものはほとんどないと思っています。確定演出を見ていない限り個々人の判断になりますが、どんなにその機種を打ちこんでいても100%判別出来ている事はほぼないのではないでしょうか。
さて、ゴルファーがよく使う言葉で「上がってナンボ」というものがあります。ゴルフは1日18ホールを回ってトータルスコアを競うスポーツです。例えパー3でホールインワンを決めたとしても、次のホールでダブルボギーを叩けば -2+2 =0、つまりイーヴンです。1ホールごとの打数は違っても、大事なのはトータルスコア。ラウンドを終える事=「上がる」なので「上がって(スコアは)ナンボだった?」と言うのですが、ゴルフの場合、「色々あったけど、終わってみてアンダースコアなら良かったよね」ということなのです。
注)アマチュアゴルファーは滅多な事ではアンダーになりません(汗)
1日(実際には5時間ほど)をかけて結果を出すゴルフ。自分の技術で1ホールずつ進め、トータルの結果で自己を振り返る。前半悪くても後半捲ったからね、なんていう会話はパチスロと同じだなぁと思うのです。一喜一憂する出来事があったけど、最後には勝てたから良かったよね、的な。
店には設定いくつが何台あったのかと飲んだ時などで話す時、ここについての個々の考えのズレが最近大きいような気がしています。回胴連メンバーの間では設定いくつが何台というより「6が何台あったか」という事が重要視されている感じです。試合だから当然6があるよね。試合で6以外を打ちたくないよね。その気持ちはわからなくはありません。私だってエヴァの6が打ちたいし、ささやかな期待を持って行きますから。
しかし、試合会場となるお店も、慈善事業ではないのだから営業利益はしっかり取る必要があります。利益を取るという事は6以外の設定が混じるという事です。自分が高設定を打てない可能性があるという事です。実際の設定配分はお店次第ですが、どうやっても店が勝つ配分になっているのですから、そこを無視したらダメですよね。
店に期待する事と現実に違いがあったとしても、そういう事=「店視点」を常に考えるという癖をつけておけば、試合だからと行って過度な期待をする事もなく、逆に、与えられた環境の中でベストを尽くそうという考えにならないでしょうか。
ちょっと打って「6じゃないから」と言って捨ててしまう事は簡単です。6が少なかった、打てなかった、あの機種に何故入れて何故こっちじゃないのかという意見も出ますが、そういう思いは100%打ち手の欲でしかありません。寧ろ、「まさかそう来た?」と思うくらいが楽しめるかもしれません。
回胴連の試合という、ヒラで打つより可能性の高い場所というものを用意してもらっているわけですし、参加している選手が多ければ多いほど、常連さんを含むそのお店のお客さんに迷惑にならないように立ち回る必要もあると思っています。
パチスロに求めるもの、試合に求めるものが個々人で違うのは当たり前かもしれませんが、試合に行かなければ会えない友人がいたり、知らない機種の知識が増えたり、情報交換をしたりなどの楽しみもあります。折角回胴連にいるのですから、勝つも負けるも全部込みで楽しめればと思います。